赤松山堡塁

赤松山堡塁は、明治26年に起工し明治27年に竣工した9cmカノン砲6門と機関銃4丁が配備されていた。

変換 ~ 赤松山堡塁 (3)
山道を登る事、約1時間で赤松山堡塁の入口に到着する。

変換 ~ 赤松山堡塁 (6)
入口から入るとすぐに建物の基礎と、レンガが散乱している。
これは堡塁の奥から入口側を見ており、入口の石垣が見える。

変換 ~ 赤松山堡塁 (11)
こちらは便所
この遺構はよく見かけるし、形状で便所とすぐに判る。
研究会発行の由良要塞Ⅰで発表されている論文に、明治27年5月に改正された便所の仕法では、壁はレンガ造りであり、大正9年に再び改正され板張りになった、と書かれている。
赤松山堡塁が起工した明治26年の仕法は定かではないが、少なくともこの便所がレンガ壁だったとは考えにくく、他の砲台同様に板張り、すなわち堡塁廃止以降である大正9年の仕法だったのではないだろうか?

変換 ~ 赤松山堡塁 (22)
堡塁は土塁(土堤)で囲まれていて

変換 ~ 赤松山堡塁 (23)
土塁の上部が射垜になっていると推測する。

変換 ~ 赤松山堡塁 (15)
砲座前面には石積みされた壕が掘ってあり、兵員移動用と思われるトンネルがある。
同時期に造られた伊張山堡塁にも同様のトンネルがある。

変換 ~ 赤松山堡塁 (20)
トンネルの出口
堡塁内にある入口は確認できなかった。

変換 ~ 赤松山堡塁 (18)
トンネルは崩れていて、通り抜けは出来ない。
この途中には待機所、または弾薬庫などが有ったと推測するが確認は出来ない。

変換 ~ 赤松山堡塁 (31)
飲料水路の石柱
この石柱は友ヶ島や深山地区でも散見されるが、由良要塞以外で見た記憶が無い。

変換 ~ 赤松山堡塁 (36)
この堡塁で一番大きい石積みがあり、その先には

変換 ~ 赤松山堡塁 (40)
掩蔽部が有ったと思うが破壊がひどく確認できなかった。
この坂を登ると砲座に行き着く。

変換 ~ 赤松山堡塁 (41)
砲座までは、レンガやコンクリの固まりが散乱していて、当時の姿は判らない。

変換 ~ 赤松山堡塁 (48)
多分、横墻だと思うが・・・

変換 ~ 赤松山堡塁 (51)
レンガ製の砲座
砲座の状態は、由良地区の砲台群の中では良い方だろう。即用弾置場が残っている。

変換 ~ 赤松山堡塁 (52)
砲床もしっかりと残っている。

変換 ~ 赤松山堡塁 (55)
砲座には、カノン砲特有の凹みがある。

変換 ~ 赤松山堡塁 (79)
掩蔽部も完全に破壊されている。これは兵舎と推測する。

さて、由良要塞由良地区の砲台は一部(成山第1砲台、生石第4砲台)を除いて、土地開発やリゾート開発にあっておらずにその跡地は現存するが、どれも破壊が激しく状態は悪い。余程知識のある人でないと何が何だか状態である。
もし、このレポートを見て、由良行きを考えている方がいるのならば、その事を頭の片隅に置いておいて欲しい。

また、赤松山堡塁を訪ねたのが11月末であるが、他の砲台と比較しても下草が少なく、夏場でも藪漕ぎなく行けるだろう。
しかし、毒虫(特にスズメバチ)やマムシがいると思うので、夏場の探索は絶対にやめるべきである。
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非公開コメント

No title

飲用水路の石柱は存在すら知りませんでした。
煉瓦の散乱はひどいですね・・・
崩壊もひどいですね・・・
しかし一度は行ってみたいです。

野生動物にスズメバチ、どれも遭いたくないですね。

Re: No title

> 飲用水路の石柱は存在すら知りませんでした。
初めて見たのは友ヶ島第4砲台でしたが、それ以外でも結構目にしますよ!

シカは逃げて行きますが、スズメバチは襲って来るし、刺されたら命にかかわるので探索するなら絶対、冬にしてください。
こんな所で刺されたら、救急車も来てくれませんから。

No title

飲用水路は土管か何かなんでしょうかね?
気になりますね。

スズメバチは音を聞いただけで体が震えます(笑)
救急車は立ち往生しちゃいますね・・・

Re: No title

>>バンデラさん
何でしょうかね?考えた事が無かったです。
きっと、おっしゃる通りに、水道管が埋まっている事を示していたんでしょうかね?
一つの発見が有れば、一つ疑問が出てきて終わりが無いですね。

No title

側溝のような水路ではなさそうですよね・・・

終わりがないのが僕は好きです(笑)
新しい発見と疑問。
戦跡に限らず良い事です。

Re: No title

> 側溝のような水路ではなさそうですよね・・・
確かに。地下に水道管があるのでしょうかね?

> 終わりがないのが僕は好きです(笑)

私は疲れるので、適当な謎が良いですね。
その好い加減さが命取りなんですが。

No title

馬堀付近にあったような土管なのか鉄管なのか気になりますね。

そこは加減ですね・・・
観音崎の石柱は危険です。

Re: No title

>>バンデラさん
きっと土管でしょう。

境界石や止水弁にまで手を広げたら末期症状です。

No title

あら・・・
私は末期みたいです(笑)

Re: No title

年の瀬に、こんなブログ見ている時点で完全な病気です。
プロフィール

神崎 伸介

Author:神崎 伸介
酒とミル貝刺と、手羽先をこよなく愛し、日々全国の旧軍遺構を訪ね歩く自他共に認める変わり者です。

紹介する遺構の説明は正確を心がけてますが、間違いや情報があれば、是非とも教えてください。
また、ここで紹介する遺構は訪ねてから紹介するまでに、時間が経っている物も有り、必ずしも現状で無い場合がありますのでご注意ください。
本ブログに掲載されている写真の無断使用は禁止します。

Twitter始めました。@Kanreport0726

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