若松歩兵連隊

福島県会津若松市にある白虎隊で有名な鶴ヶ城の北側、城前町付近にはかつて、陸軍歩兵連隊の兵営があった。
日露戦争後の軍拡により、明治41年、いくつかの候補地の中から、歩兵第65連隊がこの地に新設された。
しかし、17年後の大正14年の軍縮で連隊は廃止されてしまい、代わりに仙台から歩兵第29連隊が移駐してきた。
昭和12年、日中戦争勃発により歩兵第65連隊は再編成され、上海に上陸、以後、中国大陸を転戦し終戦を迎える。
一方、歩兵第29連隊は昭和6年、満州に移駐。同年9月に勃発した満州事変に参加後、昭和8年に凱旋帰国し、昭和11年に起きた、2.26事件では帝都で戒厳勤務にあたる。
翌12年に再び満州に移駐し警備の任に就き、昭和14年、ノモンハンでの戦闘に参加する。
昭和15年10月に帰国するが、太平洋戦争勃発により昭和17年1月に南方に出発。
ジャワ攻略戦に参加後、ガダルカナル島上陸し米軍相手に奮闘するも、同年10月29日に玉砕する。
(わが連隊、ノーベル書房より抜粋)

現在残っている遺構も、歩兵第65連隊新設当時に造られた物と思われ、連隊廃止後、歩兵第29連隊も使用しているので、若松連隊の名称を使用する。

 若松歩兵連隊  (5)若松連隊の門柱 オリジナルの場所にあると思われ、現在は会津若松第二中学の校門となっている。

 若松歩兵連隊  (2)
門柱はこの時代に造られた標準的な形であり、表札を掛けるフックが残っている。

 若松歩兵連隊  (3)門柱の前にある謎の敷石と、その手前には、境界石だろうか?石柱がある。(文字は確認できなかった)

 若松歩兵連隊  (4)門柱を斜め方向から見る。さて、門の間に見えている建物であるが、直感では陸軍遺構に思える。

 若松歩兵連隊 いろいろ調べても、連隊の建物は将校集会所しか残っていないとされているが、これもそうではないだろうか?

 若松歩兵連隊  (6)また、門柱の斜め正面にある宮泉銘醸さんも、兵舎を移築し酒蔵として使っているが、本来の姿が想像できない程に改装されている。

若松連隊碑
練兵場跡地には、若松連隊記念碑が建てられている。

若松歩兵連隊門柱の場所はこちら
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平屋たてもの

この平屋建物は「面会所」だったと、住人の方が言っていた記憶があります。

酒蔵は移築ですので、内部を見ない限り想像つきにくいでしょう。

Re: 平屋たてもの

>>tigerさん
やはり、そうでしたか!
もしかしたら、まだ有るのですかね?
営門のすぐ近くだから、面会所で合点がいきます。
情報、ありがとうございました。

29連隊兵舎について

私は会津若松市内に住む満63歳になる男性です。29連隊の兵舎の名残が1棟だけ残っています。亡父(29連隊で出征しました)の話では憲兵隊官舎だったと言ってましたが。写真にありました門柱の右手前から南へ鶴ヶ城方面に抜ける細い道路があります。大通り(旧一ノ丁通り)の角に市役所追手町庁舎(社会福祉協議会で使用している)がある。その建物の手前にある木造平屋建が憲兵隊跡だと聞きました。現在は社協の倉庫?今は黒ずんでしまいましたがちょっと前までは壁板は濃緑色の横板でした。窓の縁は白い枠で中々おしゃれな雰囲気でした。いつまで残っているのか・・・・文化財保存の対象にはならないかもしれませんが。

Re:29連隊兵舎について

〉富樫幸司様
貴重な情報ありがとうございます。
この趣味をしていて、いつも痛感する事は、ほとんどの人がかつて、郷土にあった旧軍遺構を知らない事です。
私もこの様に、訪ねた後に知る事が多々あります。
私は会津若松に行ける機会は少ないですが、多くの人達に知ってもらいたいと思います。
本当にありがとうございました。

No title

こんにちは。昨日『憲兵隊』としたのは『将校集会所』の間違いでした。明治2年~9年まで若松県が置かれました。(9年に福島・磐前・若松の3県が合併して福島県となりました。)その時の県庁は鶴ヶ城内の旧藩庁建物が使われたそうです。その折に役人の官舎が焼野原となった旧藩士屋敷跡に建てられたそうです。その建物がまだ残っています。我が家(旧藩士屋敷跡にあります)の向かいのお宅で民家としてまだ使用されています。平屋の棟割りです。我が家は最初の家は昭和34年に建てられましたが建築前には両隣とやはり平屋の棟割り建物でした。まあ、一般の方にはどうでも良い話でしょうが。

Re : No title

〉富樫幸司様
では、拙ブログで紹介している将校集会所の事ですね。 会津の人達は、先人を敬う気持ち、郷土を愛する気持ちを持ち続けている事に尊敬します。 また、会津藩の教え「什の掟」は素晴らしいと思います。
プロフィール

神崎 伸介

Author:神崎 伸介
酒とミル貝刺と、手羽先をこよなく愛し、日々全国の旧軍遺構を訪ね歩く自他共に認める変わり者です。

紹介する遺構の説明は正確を心がけてますが、間違いや情報があれば、是非とも教えてください。
また、ここで紹介する遺構は訪ねてから紹介するまでに、時間が経っている物も有り、必ずしも現状で無い場合がありますのでご注意ください。
本ブログに掲載されている写真の無断使用は禁止します。

Twitter始めました。@Kanreport0726

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