ヴェルニー公園に移設されたティボディエ邸
令和3年5月、横須賀港が見渡せるヴェルニー公園内に、横須賀製鉄所の副首長として造船技術の監督にあたったフランス人技師のティボディエ邸を移設し、「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」として開館した。
ティボディエとは、旧横須賀製鉄所の副首長として明治2年から造船技術の監督にあたったフランス人技師であり、この邸宅も明治2年頃に建てられたと思われる本州最古級の西洋館だったが、平成15年に解体された。
ただ、この建物が建てられた場所は戦後、米軍基地になり、その場所が誰も立ち入らない場所だったことから、その存在を忘れられていたが取り壊す際、この建物を調べたところ、ティボディエ邸だと分かり、急遽、保存することになったと当時の新聞または、インターネットで見た記憶があるのだが、その記述は見つけられなかった・・・
余談ではあるが、横須賀製鉄所首長のヴェルニーと副首長のティボディエの奥さんは姉妹であり、2人は義兄弟でもあった。
義理の兄の名前が付けられた公園に、義理の弟の邸宅が移設保存されるのも運命を感じる。
正確に言えば旧軍遺構ではないが、海軍工廠の礎を築いた人物の官舎であり、海軍の敷地内に建てられていたことから、紹介する。(いいえ、紹介させてください!)
ティボディエ邸が建てられれいた場所は特定できているが、米軍基地を外からフェンス越しに撮っていて捕まっても嫌なので、撮影はしていない。

ティボディエ邸の全景
「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」の入り口から時計回りに建物を紹介する。

南側から見る。
ただ、建物はほとんどが復元であり、ごく一部が当時の部材を使っているに過ぎない。
また、どこまで忠実に復元しているかも不明

南西側から見る。

西側から、入り口向かって左側面を見る。

北西側から見る。 ティボディエ邸入り口から見て反対側になる。

更に海側に回り、北側から見る。

入り口向かって右側面

柱の礎石はオリジナルだと思われる。

木骨レンガ造の壁が展示されている。
このティボディエ邸は、木骨レンガ造であり、我が国では横須賀製鉄所で初めて使われたと工法と言われている。
余談であるが、国宝および重要文化財に指定され、また世界遺産に登録されている富岡製糸場は、横須賀製鉄所に勤務したフランス人技師により設計された。
富岡製糸場は、横須賀製鉄所で得た多くの建設技術が使われているそうだ。

木骨レンガ造をアップで見る。

屋根の梁は当時の木材を使っている。
この木材をM型に組む工法は、「キングポストトラス」と言い、日本で建築された西洋住宅の最初期に多く見られるようである。

角度を変えて見る。

逆方向を見る。
このトラスと木骨レンガ造以外はほぼ復元であり、見どころはこの2つだろう。
ティボディエとは、旧横須賀製鉄所の副首長として明治2年から造船技術の監督にあたったフランス人技師であり、この邸宅も明治2年頃に建てられたと思われる本州最古級の西洋館だったが、平成15年に解体された。
ただ、この建物が建てられた場所は戦後、米軍基地になり、その場所が誰も立ち入らない場所だったことから、その存在を忘れられていたが取り壊す際、この建物を調べたところ、ティボディエ邸だと分かり、急遽、保存することになったと当時の新聞または、インターネットで見た記憶があるのだが、その記述は見つけられなかった・・・
余談ではあるが、横須賀製鉄所首長のヴェルニーと副首長のティボディエの奥さんは姉妹であり、2人は義兄弟でもあった。
義理の兄の名前が付けられた公園に、義理の弟の邸宅が移設保存されるのも運命を感じる。
正確に言えば旧軍遺構ではないが、海軍工廠の礎を築いた人物の官舎であり、海軍の敷地内に建てられていたことから、紹介する。(いいえ、紹介させてください!)
ティボディエ邸が建てられれいた場所は特定できているが、米軍基地を外からフェンス越しに撮っていて捕まっても嫌なので、撮影はしていない。

ティボディエ邸の全景
「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」の入り口から時計回りに建物を紹介する。

南側から見る。
ただ、建物はほとんどが復元であり、ごく一部が当時の部材を使っているに過ぎない。
また、どこまで忠実に復元しているかも不明

南西側から見る。

西側から、入り口向かって左側面を見る。

北西側から見る。 ティボディエ邸入り口から見て反対側になる。

更に海側に回り、北側から見る。

入り口向かって右側面

柱の礎石はオリジナルだと思われる。

木骨レンガ造の壁が展示されている。
このティボディエ邸は、木骨レンガ造であり、我が国では横須賀製鉄所で初めて使われたと工法と言われている。
余談であるが、国宝および重要文化財に指定され、また世界遺産に登録されている富岡製糸場は、横須賀製鉄所に勤務したフランス人技師により設計された。
富岡製糸場は、横須賀製鉄所で得た多くの建設技術が使われているそうだ。

木骨レンガ造をアップで見る。

屋根の梁は当時の木材を使っている。
この木材をM型に組む工法は、「キングポストトラス」と言い、日本で建築された西洋住宅の最初期に多く見られるようである。

角度を変えて見る。

逆方向を見る。
このトラスと木骨レンガ造以外はほぼ復元であり、見どころはこの2つだろう。
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