休石砲台
呉軍港の東には音戸の瀬戸があり、ここから侵攻してくる敵艦隊を迎え撃つために休石砲台は建設された。
ただ、音戸の瀬戸は幅90m程しかなく大型艦が通過する公算は低いからか、シュナイダー・カネー式9cm速射カノン砲2門のみの備砲となっている。
警固屋9丁目西バス停を降りると目の前には老人ホームがあり、その先には門柱が見える。音戸の瀬戸公園内からも行けるが、職員にホーム内の通行をお願いすると、快く許可して頂いた。
門柱
砲座部分には浄水装置と思われるタンクが設置されている。
胸墻、他の砲台同様、砲側弾置場の窪みがある。
カノン砲座の多くは、胸墻が凹んでいる。
その凹み部分には砲床があり、その砲床には切り込みがある。これもカノン砲座ではよく見かける。
横墻、ここにも砲側弾置場がある。この写真の向かって左奥に兵員待機室だろうか?掩蔽部がある。

掩蔽入口はレンガではなく御影石(花崗岩)製である。
横墻や背墻、掩蔽部の周りが御影石で有るのは見た事は有るが、入り口部分はレンガやコンクリ造りだった。しかし、ここは入口部分が御影石で出来ている。
さらにその奥にも入口があり、こちらも御影石製。
掩蔽部への入口が二重になっているのは初めてである。
入口は、攻撃を受けても直接掩蔽部に敵弾の破片が入らないためだろう、外側は右に、内側は左に設けられている。
御影石で造られた掩蔽部はとてもきれいで、とても100年以上前に造られた物とは思えない。
実は、この付近の軍事施設には御影石を使った物が数多く見られる。対岸の倉橋島は御影石の産地であり、その御影石は国会議事堂にも使われている。
そう考えると御影石が一番身近で、手に入りやすい物だったのかもしれない。
休石砲台、明治34年竣工
ただ、音戸の瀬戸は幅90m程しかなく大型艦が通過する公算は低いからか、シュナイダー・カネー式9cm速射カノン砲2門のみの備砲となっている。








掩蔽入口はレンガではなく御影石(花崗岩)製である。
横墻や背墻、掩蔽部の周りが御影石で有るのは見た事は有るが、入り口部分はレンガやコンクリ造りだった。しかし、ここは入口部分が御影石で出来ている。

掩蔽部への入口が二重になっているのは初めてである。
入口は、攻撃を受けても直接掩蔽部に敵弾の破片が入らないためだろう、外側は右に、内側は左に設けられている。
御影石で造られた掩蔽部はとてもきれいで、とても100年以上前に造られた物とは思えない。
実は、この付近の軍事施設には御影石を使った物が数多く見られる。対岸の倉橋島は御影石の産地であり、その御影石は国会議事堂にも使われている。
そう考えると御影石が一番身近で、手に入りやすい物だったのかもしれない。
休石砲台、明治34年竣工
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